サンゲツ壁紙デザインアワード

以前、打ち合わせにお伺いした出版社様の壁にイラストが一面に描かれていて『直接描いたのではなく、プリントしたものなんです』って仰っていたのが心に残っていて、いつか自分のイラストが壁紙になればいいなあと思っていました。

そこで今年の夏、サンゲツ壁紙デザインアワードなるものが開催されてるのを知って、応募してみました。こういうコンテストみたいなのに初めて出品しました。

壁紙ってパターンなので、提出するフォーマット高さ185センチを想定すると、一般のマンションの高さは210センチなので、その場合どうするんだろうか、とか、四等分にカットできるようなデザインもOKと規定にはあるけど、

(こういうパターン)

どうやって壁紙にするんだろうというのが想像できなくて問い合わせたり(『1巾ずつ繋いだ際に、きれいに柄がジョイント=繋がるような印刷手法を用いることが可能です』という答えでした)

壁紙についてよく理解できてないまま、規定のサイズにデザインしたものを提出しました。応募総数320点のうち選べばれた12点がファイナリストになり、残念ながらそこには残らず。

昨日ファイナリストの最終プレゼンと審査がyoutubeで放送されました。

ファイナリストの皆さん、どれも素敵な作品でプレゼンを聞いていると『なるほどな』『そんなことまで考えてるとは!』と思うことばっかりだったし、審査員の方は『グラデーションがかかってるけど、繰り返しの部分はどうなるの?』とか、どうやったら壁紙の製品として成り立つのかという質問がとても多くて、やはりロールで使用する壁紙はどこで切ってもどこで足しても違和感のないパターンで制作しなければ、製品として成り立たないんだなあと当たり前のことを再確認しました。

うちの家をリノベする時に、いろんな会社の壁紙のサンプルを見ました。模様のはっきりしたポップな壁紙というのは数が少ないけど、そういうのが好きな私としては、般若心境をトリミングして千鳥格子のデザイン(一見文字は分からない)がモノクロでとても格好よかった『墨痕』と、絵の具を垂らしていろんな形で重なってる『cashe-cashe』がとても素敵だと思いました。『墨痕』は審査員賞、『cashe-cashe』は優秀賞を受賞されていました。

私は図書館とか児童館とか、こどもが集まる場所を想定して作りました。色味が抑えめで集中力を削がず他のインテリアにも邪魔にならないものに。近くで見ると手描きのようなラフさがあります。

壁紙とか、バスのプリントとか大きいものに印刷されるの憧れますよね〜。今後もこのようなコンテストがあればチャレンジしたいと思います。

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